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2016年日本建築学会賞を発表<日本建築学会>

2016.04.19

一般社団法人日本建築学会は、2016年日本建築学会賞を4月18日に発表した。
大賞には「新しい設計言語を通して、社会に開かれた建築を生み出した功績」により伊東豊雄氏
(伊東豊雄建築設計事務所)、「耐震工学と鉄骨構造学の学術的発展ならびに文化財建造物の保存修
復・復元技術の高度化による建築界への貢献」により金多潔氏(京都大学名誉教授)、「空気調和設
備の最適設計・制御と性能検証の発展と実践に関する一連の功績」により中原信生氏(名古屋大学
名誉教授)の3名がそれぞれ受賞した。
大賞は、建築に関する学術・技術・芸術の発展途上に長年の業績を通じて、特に著しく貢献した
同学会の個人会員を対象としている。

注目の学会賞(作品)は「流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書
館」の赤松佳珠子氏(法政大学教授)と小嶋一浩氏(横浜国立大学大学院 Y-GSA教授/いずれもCAt/
シーラカンスアンドアソシエイツ代表)、「武蔵野プレイス」の比嘉武彦氏と川原田康子氏(いずれ
もkwhgアーキテクツ主宰)、「竹林寺納骨堂」の堀部安嗣氏(堀部安嗣建築設計事務所代表)の3作
品が受賞した。
「流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館」は、急速に発展する
郊外都市のなかに、町の将来像を見据えた地域の核となる複合的な公共施設として、これまで設計
者が積み重ねてきた小学校の設計経験の蓄積を注ぎ込み、高度なレベルで完成させたことが高く評
価された。
「武蔵野プレイス」は、従来の図書館建築が陥っていた堅苦しい雰囲気を乗り越え、部屋(ルーム)
の組み合せによる周到な建築計画と空間構成によって、誰もが親しみをもって利用できる居心地の
良い公共的な空間を新しい形で提示したことが高く評価された。
「竹林寺納骨堂」は、由緒ある寺院の落ち着いた境内の一画にある敷地環境に溶け込みつつ、鉄筋
コンクリートと木材を用いた現代的な構法と精緻なディテール、職人技の手仕事によって、静謐で
凛とした空間をつくり上げ、境内において納骨堂を超えた存在になっていることが高く評価された。
大賞と学会賞の贈呈式は、5月30日に建築会館ホール(東京・港区)で開催される通常総会後に実施
される予定だ。

 流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館  撮影:吉田 誠

 流山市立おおたかの森小・中学校、おおたかの森センター、こども図書館  撮影:吉田 誠


 武蔵野プレイス 撮影:小川 重雄

 武蔵野プレイス 撮影:小川 重雄


 竹林寺納骨堂

 竹林寺納骨堂