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大成建設がBIMによる劇場座席の見通し
可視率解析システムを開発

2016.11.10

大成建設は、劇場などの設計において、可視率という数値指標を用いて、座席から舞台がど
のように見通せるかを把握できる新しいシミュレーション手法を開発した。
同システムは、これまで建築外観の景観評価に活用してきたシミュレーションシステムの機
能を拡張し、室内空間においても可視率の算出を可能とすることで、すべての座席から、舞
台がどのように見通せるかを把握できるシステム。BIMデータをシミュレーションモデルに
利用し、数千人規模の大ホールであっても、可視率の解析から可視化までの表示を1ケース
約30分で完了する。すべての座席から舞台を見たパースを作成することなく、全席の解析結
果を可視化して色分けにより把握できるため、顧客と設計者の情報共有が可能だ。
同社は、今後、同システムを集会施設、スポーツ施設の設計において、見通しが良く来場者
の満足度の高い座席配置設計を支援するツールとして活用していく方針だ。

 座席から舞台までの見通しに対する可視率解析の結果(座席数1500席の劇場の事例) Ⓒ大成建設

 座席から舞台までの見通しに対する可視率解析の結果(座席数1500席の劇場の事例) Ⓒ大成建設