2017.01.24

大成建設は、ヘッドマウントディスプレイ（以下、HMD）を用いて、遠隔地にいながら実際に
搭乗している感覚で重機を操縦できる、臨場型映像システム「T-iROBO Remote Viewer」を
開発した。同システムは、重機側に設置した魚眼カメラにより、一度に前方の約220度までの
広域映像を取得し、リアルタイムに重機側と同じ映像をHMDに表示するもの。魚眼カメラは臨
場感を再現するため、ステレオ方式を採用。重機側で取得した球面映像を操縦者側で平面映像
に変換しHMDに表示することで、重機の先端に取り付けてあるアタッチメントなどを正確な位
置に移動させることができる。HMD内に表示される映像は、操縦者が見たい方向にHMDを動か
すことで連動して移動するため、あらゆる方向の映像を確認しながら、効率的に作業を行うこ
とが可能だ。同社は、今後、遠隔から安全で効率的な作業が求められる建設現場に同システム
をより多く適用し、機能や操作性などのさらなる向上を図る方針だ。

　　 臨場型映像システム「T-iROBO Remote 　　ステレオ方式を採用した魚眼カメラの搭載
　　 Viewer」　Ⓒ大成建設　　 　　　　　　　　状況　Ⓒ大成建設

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