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竹中工務店がBIMによる設備機能の見える化で
建物維持管理を効率化

2017.01.30

竹中工務店は、同社グループ会社のアサヒファシリティズと連携し、建物竣工後にBIMモデル
を活用することで、建築設備の管理・運用に必要な情報を見える化する手法を構築した。
従来、建築設備の管理・運用では、数あるバルブやスイッチの場所・影響範囲・操作手順など
を複数にわたる二次元図面から読み解く必要があり、手間と時間を要することが大きな課題
だった。同手法は、配管系統や電源回路、バルブの影響範囲を見える化するための属性(管理・
運用に必要な情報)を与えたBIMモデルを構築。これにより配管から漏水した時に何に影響が
出て、どこのバルブを閉めれば良いかという対応やメンテナンス時に切るブレーカーの選択な
ど、直観的かつ短時間で各設備の機能の把握が可能となり、管理者は迅速な対応とヒューマン
エラーの防止が図れる。今後、同社は施工段階でも同様の手法を用いて系統表示やシステムを
見える化することにより、施工管理・試験調整・取扱説明などにも活用する方針だ。

 ミニキッチンにも影響が出ることがBIMモデルからわかる Ⓒ竹中工務店

 ミニキッチンにも影響が出ることがBIMモデルからわかる Ⓒ竹中工務店