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大成建設がBIMを活用した環境解析モデル
自動作成システムを開発

2017.04.24

大成建設は、BIMデータを活用し、建築物に影響を与える風や熱、光、音などの環境要素の解
析に適したモデルを短時間で自動作成するシステム「T-BIM Environment」を開発した。
同システムは、BIMデータから自動抽出した建物形状や部材情報などの共通データに基づいて
各環境要素を解析する仕組みで、複数の環境要素による相互作用の分析が可能。BIMのデザイ
ンと任意の解析結果を重ね迅速に可視化し3D表示するため複雑な形状の建物でも建物空間の
環境性能を視覚的に把握し評価できる。また、従来は環境要素ごとに専用ソフトで解析モデル
を個別作成し、多くの時間を要したが、解析モデルの作成時間の大幅短縮や従来と同一期間で
複数の条件検討を実現した。複雑かつ広域な形状の建物では解析モデル作成期間が最大約8割
短縮できたという。今後同社はさまざまな建設計画において建物空間の総合的な環境性能の
確認や評価顧客との合意形成の促進などに同システムを積極的に活用していく方針だ。

 「T-BIM Environment」の導入による環境解析手法の変化 Ⓒ大成建設

 「T-BIM Environment」の導入による環境解析手法の変化 Ⓒ大成建設


       BIMによる3次元建物空間と空調解析結果の融合表示例(空調)  Ⓒ大成建設

       BIMによる3次元建物空間と空調解析結果の融合表示例(空調)  Ⓒ大成建設