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AIを活用し大幅に揺れを低減する超高層建物向け
制振技術を開発

2017.09.06

NTTファシリティーズは、超高層建物の長周期地震動対策として、業界初となる振動制御にAI
を活用する新しいアクティブ制振技術を開発した。
同技術は、強化学習とディープラーニングを組み合せた深層強化学習により最適な振動制御を
学習したAIが、地震の揺れに応じて建物内部のダンパーを電動アクチュエーターで制御するも
の。大型模型試験体を用いた振動実験により、従来技術のパッシブ制振に比べ、建物の揺れを
50%以上低減できることを確認したという。既存超高層建物の長周期地震動対策への同技術の
導入により、パッシブ制振と同じ制振性能を概ね半数のダンパーで実現させ、工事量の削減、
工事期間の短縮を通して対策工事コストを最大30%削減することを目標としている。今後は、
実建物への適用に向けた開発をさらに進め、本年中の完成を目指して、10月に実機の電動アク
チュエーターを用いる動作確認試験を実施し、2018年1月から本格提供の予定だ。

 シミュレーターを用いる深層強化学習イメージ ⒸNTTファシリティーズ

 シミュレーターを用いる深層強化学習イメージ ⒸNTTファシリティーズ