2017.09.26

戸田建設は、アズビル、村田製作所とともに次世代空調方式の｢申告型空調システム｣を3社
の研究施設に導入し、共同実証実験を開始した。
同システムは、室内における居住者個々の｢暑い」｢寒い｣といった体感を、無線式のカード
を用いた｢申告｣という形で空調に反映させるものだ。特徴は、居住者の室温における快適性
を保ちつつ、省エネに考慮した温度調整を自動で行う申告判別機能を搭載していることで、
居住者からの申告が一時的な要求か、恒常的な要求かを判別し、空調設定温度に反映させる。
申告を一時的な要求と判断した場合は、一時的に温度を変化させ、一定時間後、徐々に温度
を変化前に戻すことで、申告者の快適性を保ったまま、冷え過ぎや暖め過ぎを防止すると同
時に、ほかの居住者の快適性も損なうことなく室温調整が可能な仕組みだ。3社は、同実証
実験を通じてシステムの改良を行い、2018年10月の実用化を目指すとしている。

　　　　　空調申告カードおよび従来空調と申告型空調システムの比較イメージ
　　　　　Ⓒ戸田建設

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