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大成建設が力触覚伝達技術を用いた新型の
遠隔操作システムを開発

2018.07.04

大成建設は、力触覚伝達技術を利用した遠隔操作システムの新型プロトタイプを開発した。
同社では、昨年度から5本指のロボットアームと力触覚グローブを組み合せ、作業員による手
作業をいつでもどこからでも遠隔操作できるシステムの開発を開始。しかし、開発過程では操
作者によるロボットハンドなどの動作制御が難しく、一般ユーザーの操作習熟に時間を要する
などの課題が出た。今回開発した新型は、食品工場などの生産施設の導入を想定して、汎用品
を多用したシンプルなシステム構成で、遠隔側には繊細な動きにも追従可能な2本指の垂直多
関節ロボットを採用し、操作側には小型の人協働ロボットを採用するなど、直感的かつ安全な
操作感を実現。さらに作業手順や作業時映像、力加減などの操作データの保存・蓄積ができる
ため、将来のAIを採用した作業への対応も可能だ。今後同社は、力触覚伝達遠隔操作技術の普
及展開により、生産施設における生産性向上の実現に向けた取り組みを継続していく方針だ。

         小型人協働ロボとグリップ型力触覚提示デバイス Ⓒ大成建設

         小型人協働ロボとグリップ型力触覚提示デバイス Ⓒ大成建設


 システム構成 Ⓒ大成建設

 システム構成 Ⓒ大成建設