大成建設らが建設用3Dプリンタを開発し
大型建設部材を自動製作
2018.12.12
大成建設は、建設用3Dプリンタ「T-3DP(Taisei-3D Printing)」をアクティオ、有明工業高等
専門学校、太平洋セメントと共同で開発した。
同プリンタは、特殊セメント系材料、ノズル、プリンタシステムの3つを開発して組み合わせ
たもの。一般的な樹脂系材料ではない、形状が崩れにくく短時間で固化するセメント系材料の
ため、一度に高く積層ができ、実大規模の建設部材の製作を可能にした。制御用PCで読み込ん
だ3Dデータに基づき、製作物の大きさに応じてノズルから吐出するセメント系材料の量を自動
制御し、同材料を適切な速度で正確に積層する仕組みで、複数部材の同時製作もできる。型枠
を使わずに3Dデータからさまざまな形状の建設部材を迅速かつ高精度に自動製作が可能だ。
今後、大成建設は同プリンタを導入したさまざまな建設部材の製作や、現場での大型構造物の
施工を実現するため、積極的に研究開発を進める方針だ。