ゼネコン20社がAIを応用した「配筋検査システム」を共同で開発
2020.03.11
五洋建設、戸田建設などゼネコン20社は、AIおよび画像解析を応用した「配筋検査システム」
の共同研究開発契約を締結し、昨年4月より約2年間の研究開発を進めていることを発表した。
同システムは、施工管理者の習熟度によらない効率的かつ正確な配筋検査を可能にするもので、
タブレット端末を用いた「配筋チェック機能」と特殊カメラなどを用いた「配筋検査機能」の
2つの機能で構成されている。両機能において必要となる設計データは、AIエンジンによりデー
タベース化する。配筋チェック機能では、配筋写真を撮影し、ディープラーニングと画像処理
を用いて撮影された配筋の径や本数、ピッチなどを算出。配筋検査機能では、配筋映像を撮影
することで、3次元的に配筋形状を自動で計測する。そのデータを検査項目に合わせて変換・照
合することで、配筋検査帳票への自動入力ができるため、配筋検査の半自動化が可能だという。
今後は、2020年度に「配筋チェック機能」の現場試行を開始する予定だ。