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戸田建設がBIMを活用したタワークレーンの
自動誘導システムを開発

2020.10.09

戸田建設は、揚重作業にかかる負担の軽減などに向けてBIMなどを活用し、荷取位置から部材
の取付位置までの一連のタワークレーン作業における3次元自動誘導システムを開発した。
同システムでは、鉄骨製作図のBIMデータを基に、部材毎に時間軸(施工順序)と位置などの部
材情報を付加したデータを作成。RFIDタグにより荷取り地点で揚重部材は自動判定され、ク
レーンオペレータはモニター上のBIMデータと照合する。その上で、現場の施工計画に基づき、
部材ごとの吊荷通過ポイントが算出され、荷取り地点から取付位置まで自動でタワークレーン
の誘導を行う仕組みだ。揚重部材の位置や姿勢制御はクレーンに設置したセンサーなどによっ
て把握されるため、夜間や悪天候時においても安全かつ効率的な自動運転を実現した。同社は、
2020年度内に現場での試行を開始し、2022年からの適用を目指す。さらに今後、同システム
と開発済みのシステムなどとの組み合わせにより、鉄骨工事の完全自動化を目指すとしている。

 タワークレーン3次元自動誘導用のデータ取りを実施している状況 Ⓒ戸田建設

 タワークレーン3次元自動誘導用のデータ取りを実施している状況 Ⓒ戸田建設


    移動ルートの自動作成イメージ          鉄骨工事等の自動化のイメージ
    Ⓒ戸田建設                   Ⓒ戸田建設

    移動ルートの自動作成イメージ          鉄骨工事等の自動化のイメージ
    Ⓒ戸田建設                   Ⓒ戸田建設