大林組がBIMモデル情報を活用した
次世代型の生産設計図を実用化
2020.11.05
大林組は、BIMモデルの情報を生産設計図(施工用図面)として直接視覚化させた「次世代型生
産設計図」を実用化し、今年度の着工工事で同設計図を用いた施工を開始したことを発表した。
同社は設計情報と生産情報を統合・整備したワンモデル(BIMデータべース)を構築し、今回BIM
モデルの情報を更新するだけで施工用図面として抽出・表示・伝達できる手法を確立。次世代型
生産設計図は、建築構成部材などの生産情報を予めBIMモデルに盛り込み、その上で施工用図
面として部材の外形情報や部材間の位置関係に関する情報などをBIMモデルから直接引用し表
示する。このため施工用図面の修正作業が不要となった。また、監理者や施工者、協力会社な
どの利用者ごとに必要な生産情報を直接視覚化(図面化)し、適した様式での伝達が可能となる。
生産情報をタブレットに表示できるため、1フロア全体を1枚の全体図として管理している。従
来のA1サイズなどの紙に印刷を前提とした「しばり」から脱却できることも特長だ。