スターツが図面を使わずBIMデータを鉄筋加工機へ
直接連携で合理化
2021.01.14
スターツCAMは、鉄筋工事分野で、従来の設計図面を使わずにBIMデータから加工データを作
成してダイレクトに自動加工機へ連携する技術を実現し、実証実験を完了したと発表した。
いままでの鉄筋工事は2次元図面を基に積算・加工連携などを人力で行っており、積算作業の
重複や加工機への入力ミスなどが課題だった。同技術は設計段階から鉄筋加工BIMモデルを情
報共有伝達の軸としており、一貫したデータ連携が可能。このため、これらの課題を解決し業
務合理化を実現する。昨年1月から同社は岡谷鋼機、ディビーエスと3社共同で実証実験を実施。
新築工事2現場で構造計算データをBIM鉄筋モデルに変換し、鉄筋加工リスト作成までを同社主
導で行い、加工労務やコストの削減などの成果があったという。今回の取り組みはスターツが
推進するBIM-EC(電子商取引)に繋がる新しい複数企業間連携の一例となったとしている。
同技術は今月より随時新築工事での導入を開始し、同社はさらに建築DXを加速させる方針だ。