2021.04.22

大林組は、MR技術を利用して、実際の施工場所にBIMデータを重ね合わせて表示することで、
設計情報確認などの施工管理業務を効率化するアプリケーション「holonica」を開発した。
同社は以前よりタブレットを使用した施工管理を行っているが、大規模な建設物は情報量が多
くBIMデータの該当箇所をすぐに参照できないことが課題だった。holonicaは、位置情報を利
用しタブレット上などで広範囲かつ高精度にBIMデータが持つ属性情報の重ね合わせを実現。
このため、膨大な設計図書から必要情報を探さずとも設計と実物の違いを確認できる。また検
査記録は3次元位置情報を持っており、BIMデータを共有し現地のどこに問題があるかを一目
で確認可能。クラウドプラットフォームmixpaceがベースのため、メガネ型ウェアラブル端末
などでも利用できる点なども特長となっている。同社は内装仕上げ検査業務で同アプリの効果
を検証し、従来の紙図面を使った仕上げ検査と比較して約30％の時間を短縮できたという。

　選択した部材の属性情報表示　Ⓒ大林組

　位置情報を認識するため現地の床へマーカーを配置　Ⓒ大林組

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