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ユーザー事例紹介

建設業界に長年携わったノウハウからBIM/CIMの
多岐に渡る業務をサポート<GSA>

2016.08.25

建築分野のBIMと土木分野のCIMのニーズが地方でも高まり、そのすそ野が拡大している。し
かし、どんなツールを選んで、どのように運用すればよいのかなど、導入段階から悩ましいこ
とが多い。そこで、BIM/CIMに関する業務に幅広く携わり、的確なソリューションを提供し
ているGSAの各担当者に話を伺った。


複雑化するBIM/CIMの案件で制作や開発などニーズが増加
GSAでBIM/CIMのコンサルティングを担当する遠藤氏によると、「国交省が推進している
『i-Construction*』の影響もあり、CIM およびBIMに関する案件が増えています。しかし、
ガイドラインの策定が進まないこともあり、対応に頭を抱えているお客様が多いのも事実です。
GSAはBIM/CIMの3Dデータ制作やそれに関するアプリケーションの受託開発に長年携わって
おり、そのノウハウを蓄積、さまざまなニーズにお答えできる環境を整えてきました」という。
中でも多いのは、3Dパーツなどの制作で、自社でできない複雑な案件の依頼だ。また、ソフト
開発や3Dプリンティングに関する案件も増えている。

             BIMデータの制作例 

      BIMデータの制作例 


     CIMデータの制作例

     CIMデータの制作例


「CIMでは橋梁と複雑な配筋に関するものが特に多いです。道路のランプの設計のように難易
度の高いもの、メガソーラーや点群データなど特殊なもの、ほかにもトンネルなどに関わる地
層や湧水のシミュレーションもあり、i-Constructionによる情報の共有化が求められているた
めCIMの需要が高まっています。一方BIMでは、イスや照明をはじめとするファミリーなどの
制作依頼が増加しています。オリンピック・パラリンピック関連で、重機メーカーやリース会
社から仮設計画に必要なBIM/CIMの制作依頼も増えています」と制作を担当する立岡氏。今
後は、建材メーカーや什器メーカーなどの需要も増えていくと予測している。
ソフト開発では、「BIMにおける構造や設備の業務フローに合わせたソフトのカスタマイズの
依頼が多いですね。さらにFM(ファシリティマネジメント)も絡んでくるため、ビル管理会
社が独自に持っているソフトとBIMとの連携を図りたいというニーズもあり、こうしたシステ
ム開発も当社に期待されている業務の一つです」と受託開発の担当である石井氏。
また、同社は、3Dプリンターに関するスキルも非常に高い。そのため、自社に3Dプリンター
を持っていない企業からの依頼はもちろん、3D化するノウハウがない企業からの依頼にも対
応している。コンサルティング担当の内氏によると「BIM/CIMが普及しているとはいえ、
3Dデータだけでは理解してもらえないケースもあり、模型の需要は意外と多いですね。その
ため案件自体はとても増えており、BIM/CIMモデルの前段階として必要になるモックアップ
などの需要も増加傾向にあります」。
このほか、BIM/CIM関連の工事を受注したもののBIM/CIMをまだ未導入だった企業からの
依頼や、BIM/CIMを使いこなせていない企業から同社へ作業を委託したいというケースなど、
同社は幅広い業務領域についての依頼に対応している。
* i-Constructionとは「ICT の全面的な活用」などの施策を建設現場に導入して、建設生産シ
ステム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す国土交通省による取り組み。

     BIM入力業務支援例(1)

     BIM入力業務支援例(1)


     BIM入力業務支援例(2)

     BIM入力業務支援例(2)



本格的なBIM/CIM導入コンサルティング業務にも強み
GSAは、BIM/CIMに関わる部分的な制作業務だけでなく、企業の本格的なBIM/CIM導入の
コンサルティングにも強い。「導入に当たっては大きなフレームを構築した上で使いこなして
いくことが重要なので、当社では導入初期段階のコンサルティングに重きを置いています」と
いう遠藤氏。
「まず、どの程度の予算を投下できるか聞いた上でキーマンとなる担当者にリサーチして、問
題点を抽出し、改善点を見出すことができるよう指摘します。さらに、幹部や役員には勉強会
に参加していただき、BIM/CIMについて理解していただくとともに導入後の方向性を定めて
もらうように促します。BIM/CIMを社内に浸透させるには、きっちりしたスケジュールとフ
レームづくりが重要ですが、これらの関係者がBIM/CIMときちんと向き合おうとしないと、
成果を出すことは難しいのです。そして、それこそ、我々の持っているコンサルティング力が
発揮されることになります」(遠藤氏)と、事前の打合せ段階からユーザーの将来を見据えた
対応をしているという。
ユーザーにどのようなソフトを勧めるかも同社のコンサルティングの一環だ。「当社では、複
数のソフトを実際に使った経験を生かして、親身になってユーザーに合ったものを提案できる
のも当社の強みです。また、当社は設計事務所が前身ですから、BIM導入を考えているユー
ザーには『覚悟が必要』と経験を交えてアドバイスしています」と遠藤氏。
導入後は、操作をはじめとするトレーニングを始めるのだが、「当社では例えば月曜日にレク
チャーしたら、翌火曜日から金曜日までは自社で自習してもらい、そのパターンを繰り返すと
いう独自のトレーニング方法を採用。他社に比べて厳しいという声もありますが、ユーザーの
ためを考え、自分たちで解決しようという姿勢を促すことによりユーザーのスキルアップを図
ります。このようなトレーニングを通じ、直接BIM/CIMに携わる数名の推進チームを育てて
いくのです」(遠藤氏)。一般的には短期間の集中プログラムが多いが、自力で復習と予習を
しながら技術を習得してもらうのがGSAならではのトレーニングスタイルだ。

        ユーザーのスキルアップを図るためのトレーニングの様子

      ユーザーのスキルアップを図るためのトレーニングの様子



必要なアプリケーションやツールの開発・販売も手掛ける
制作と受託開発のノウハウを生かしたアプリケーションやツールの開発もGSAならではの業務
の一つだ。アプリケーションやツールは制作がパーツなどを制作する際に使用するだけでなく、
外販も行っている。
「Autodesk Revitの使い勝手を高めるものとしては、コマンド集『Revit Assist Tools』や意
匠設計用BIMテンプレートがあります。また、IFC/DWG/OBJなどのデータとの連携を図り、
建築・土木3Dモデルの属性情報を管理する『BIM/CIM Ark Series』は、データを軽量化する
ことでロースペックのPCでも可視化できるツールです。また、販売代理店として扱っているも
のとしては、ゼンリン『3D都市モデルデータ』があります。BIM/CIMのデータの中に『3D都
市モデルデータ』を取り込むことで、実際の街並みを容易に再現することができ、一から作る
場合と比べ格段に時間と労力を低減することができるのでなかなか好評です」と内氏。GSAは
BIM/CIM初心者だけでなく、すでに使いこなしているユーザーにとってもより高度なソ
リューションを提供してくれる頼もしいパートナーである。

    「3D都市モデルデータ」で容易に街並みを再現

    「3D都市モデルデータ」で容易に街並みを再現


    「3D都市モデルデータ」による建築シミュレーション

    「3D都市モデルデータ」による建築シミュレーション



建設業界出身の経験豊富な人材が親身になってユーザーの利益を優先
BIM/CIMに関するコンサルティング、教育トレーニング、システム開発、アプリケーション
開発、モデルデータ制作など多岐にわたるソリューションを提供しているGSA。これほどまで
多岐にわたり高度なソリューションを提供できるのは、ゼネコン、設計事務所、建設コンサル
タント、ソフトウェアベンダーなどさまざまな職種を経験した人材が集まっているからにほか
ならない。「当社は、それぞれが適したツールを使って合理的に業務を行い成果を挙げている
企業です。このところ、BIM/CIMのニーズは確実に高まっていますが、まだ使いこなせてい
ないケースが多いのではないでしょうか。BIMの場合、その要因の一つとして、業務プロセス
に変更が生じることに抵抗を感じてしまい、これまでに使用していた2次元CADからの脱却が
図れないことが導入のネックとして挙げられます。また、本来業務と並行して、自力で新たな
技術を身につけるのは簡単ではありません。しかし、当社では、導入時のコンサルティングを
はじめ、BIM/CIMに関する総合的な業務において、ユーザーの立場に立って、親身になって
対応しています」(遠藤氏)。
同社は、建設のバックグラウンドを持った経験豊かな人材が中心となり、ユーザー企業の役に
立つためというのはもちろんのこと、建設業界をより良くしたいという心意気で本気で取り組
んでいることが伺える。また、導入後もオンサイトサポートや出張サポートなどを行っている
ため、都市部だけでなく地方からの相談や依頼も多い。ユーザーの利益を優先してくれるGSA
の姿勢は高く評価されており、着実に業績を伸ばしている。今後はさらにBIM/CIMの需要が
増加するため、このような的確なソリューションと手厚いサポートを提供するGSAの出番がま
すます増えそうだ。

     建設業界出身の経験豊富な人材が揃うGSAの担当者。
     左から、立岡 慎吾氏、遠藤 啓一氏、石井 伸一氏、内 公二郎氏、芳賀 百合氏

     建設業界出身の経験豊富な人材が揃うGSAの担当者。
     左から、立岡 慎吾氏、遠藤 啓一氏、石井 伸一氏、内 公二郎氏、芳賀 百合氏


GSAのBIM/CIMに関する業務のさらに詳しい情報は、こちらのWebサイトで。