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コラム

「ジドリボウ」からA/D Fusionを考える

2015.05.12

ArchiFuture's Eye                 日建設計 山梨知彦

「ジドリボウ」と聞いて、くしんぼうの僕は「地鶏坊」を想像してしまったが、観光地で見か
ける、スマホをちょこんと挟んで「自撮り」するためのあの棒をそう呼ぶらしい。今や世界を
席巻する勢いだ!(プールの中でも自撮りしている!)
起源は諸説あるらしいが、この見事なデジタルとアナログの即物的な混合体には、何やらアジ
アならではのたくましさ、デジタルとアナログのしたたかな融合の可能性を感じてしまい、
間違いなくアジア初のキラーコンテンツに違いないと思っている。
西洋文明の中から生まれたBIMやコンピュテーショナルデザインは、まだまだどこか固く、
論理偏重な気がする。だからなんとなく敷居が高く、便利なはずなのに縛られていて、開放感
が味わえない。そんな堅苦しいBIMやコンピュテーショナルデザインに人間味を与え、アジア
的なデジタルとアナログのしたたかな融合を謀ること、「A/D Fusion」こそがアジアに託され
た使命ではなかろうかと最近考えている。(あっ、A/D Fusionをググったリ、ウィキで調べ
たりしないでくださいね。昔懐かしいA/D変換をもじった造語なので)
自撮り棒に負けないA/D Fusionの提案で、アジアのBIMやコンピュテーショナルデザインの
存在を示さなくっちゃいけないのでは?




 

山梨 知彦 氏

日建設計 常務執行役員 チーフデザインオフィサー 設計部門 プリンシパル