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コラム

人協調型ロボットの創造性

2017.04.13

パラメトリック・ボイス           アンズスタジオ 竹中司/岡部文

岡部  ここ1、2年で、人と協調して働く事のできる、「人協調型ロボット」の開発が急速に
    進んでいる。
 
竹中  そのきっかけとなったのが、法律による規制緩和だ。
    2015年、産業用ロボットの安全性を確保するための要求事項が改正されたのだ。
 
岡部  これにより、人と産業用ロボットの協働作業が、80ワット超のモータで構成された
    ロボットにも適用できるようになった。
 
竹中  こうして、ロボットの活躍の場が公共の場へと拡大してきている。
    例えば、テレプレゼンスロボットや人型ロボットなど、そのパフォーマテブな姿は、
    退屈で威圧的なこれまでのアーム型ロボットとは全く異なっている。
 
岡部  自動調理ロボットMoleyもその1つだ。
    料理の全行程を完璧にやりきるMoleyの腕の動きは、驚くほどに洗練されている。
    ロボットハンドの開発を専門とするShadow Robot Companyとの共同開発だ。
 
竹中  さらに、人協調型ロボットは実践の場へと姿を見せている。
    マクドナルドの注文受付がロボットに置き換わったり、吉野家の食器洗浄工程への
    ロボット導入が発表されたりと、着々と身近になってきているのだ。
 
岡部  決められた作業を、素早く、正確に行ってきたロボットの姿とは一変して優雅にゆっ
    たりと動くロボットは、技能に精密さや美しさが問われてきている。
    その姿は、まるで高度な技術を持った職人のようだ。
 
竹中  そして我々が注目しなければならないのは、ロボットと協調する時代における建築空
    間の扱い方だ。人とロボットが共存するための建築空間はどう振る舞うべきなのか。
    新しい空間価値を創造する必要が出てくるにちがいない。

 ※上記の画像をクリックすると画像の出典元のYouTubeへリンクします。

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