竹中工務店とAR検査・点検アプリ「Pinspect」のBIM連携オプションを共同開発<エム・ソフト>
2021.02.24
エム・ソフトは、竹中工務店とAR検査・点検アプリ「Pinspect」の「BIM連携オプション」を
共同開発した。
連携オプションは、BIMデータを同アプリにインポート/エクスポートすることを可能にする
機能だ。BIMデータをPinspectにインポートすることにより、同アプリの画面上に空間ピンと
して、ARで現場に可視化されるため、BIMオブジェクトの位置の把握がわかりやすくなる。
さらに、Pinspectで記録した電子黒板入りの写真やコメント、メモ情報をエクスポートして
BIM上に再反映することも可能。これにより、施工記録をBIMデータに更新するという手間の
かかっていた作業をPinspectのARでサポートすると同時に、施工管理の品質および生産性の
向上を実現できる。
また、今回の開発により、Pinspectと建築設備3次元CAD「Rebro」の連携を実現。同アプリ
を用いてRebroのデータを現場で可視化することや、BIM情報を電子黒板にも自動で反映する
ことなどが可能となる。
竹中工務店による現場試行として、区画貫通処理管理での検証を実施。実証結果では、従来の
物理的な黒板を用いて管理する手法と比較して、約70%の作業時間の短縮を実現できたという。
今後エム・ソフトは、PinspectのBIM連携機能について、竹中工務店と共同で現場での各種施
工管理への適用拡大を目指す方針だ。
なお、「BIM連携オプション」は、本年4月に販売開始の予定となっている。
上記についての詳しい情報は、こちらのWebサイトで。