ノートルダム大聖堂の修復をデジタル技術、
BIMで支援<オートデスク>
2021.04.27
フランス・パリにあるノートルダム大聖堂の保全と修復を担当する公施設法人は、オートデ
スクより正式な支援を受けることを発表した。
オートデスクはノートルダム大聖堂の2年前の大きな火災以降、フランスのヘリテージ財団
(Fondation du Patrimoine)を通じて資金と技術を提供し、修復事業を支援していた。
ソフトウェアで世界をリードするオートデスクは、インテリジェント3Dモデルデータの作
成プロセスであるBIMなどを通じた設計・建設技術ソリューションによるサポートおよび技
術的知見を提供している。BIMを用いて歴史的なデジタル記録を作成することで、将来起こ
り得る出来事や修復に対するレジリエンス(復元能力)が向上する。
公施設法人はこの画期的なデジタルアプローチを採用することで、関係者間でのクラウドコ
ラボレーションを実現するとともに、すべてのプロジェクト情報が収められたセントラルレ
ポジトリとして、共通のデータ環境を利用できるようになる。これにより、権限を持つ全関
係者は最新のデータと計画にアクセスが可能だ。
オートデスクは、火災前にリアリティキャプチャ技術を用いて作られたデータを利用し、倒
壊前のノートルダム大聖堂の姿を正確に再現した3D BIMモデルをすでに作成済で、さらに
比較用として、最新のリアリティ キャプチャ スキャンによる火災後の3Dモデルも制作して
いる。
上記についての詳しい情報は、こちらのWebサイトで。