国土交通省が建設プロセス全体の最適化を目指し i-Constructionを始動
2015.12.16
国土交通省は、「i-Construction委員会」を設置し、12月15日に初会合を開催した。
i-Constructionは、建設のプロセス全体の最適化を目指し、国土交通省直轄工事において調査・
設計から施工、検査、維持管理での3Dデータ活用などのICT技術の全面的な活用、規格の標準
化、施工時期の平準化の3つの施策に取り組んでいく。
土木工事において、特に土工とコンクリート工は、トンネル工事と比べて生産性向上が遅れて
いるのが現状。そこで、土工では測量から設計、施工計画、施工、そして、検査の全プロセス
で、ドローンによる3D測量や3D測量データによる設計・施工計画、ICT建設機械による施工な
どの3Dデータの活用を目指す。コンクリート工については規格の標準化を図り、効率的な工法
による省力化、施工における工期短縮の実現を目指していく。今後の建設業の生産性向上に向
け、まずは同委員会で2016年3月までに推進方策についての報告書をまとめる方針だ。