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清水建設がBIMデータを活用し建物の自然換気性能 を3次元解析

2016.02.25

清水建設は、設計初期段階において建物の自然換気性能を評価する3次元シミュレーション
システム「VisualNETS-3D」を開発・実用化した。
同システムは、2000年に開発した2次元モデルをバージョンアップしたもので、開発にあたり、
3次元の解析モデルを容易に構築できるように、BIMデータとの連携を図ったことが特徴だ。
使用手順は、初めに設計者がBIMデータを利用して建物の3次元形状を入力。続いて室内の温熱
環境に影響を与える条件を入力し、解析用3次元モデルを構築する。自然換気に影響を与える気
象条件は、拡張アメダス気象データなどをベースに、建設地の時々刻々の気温、日射量などが
シミュレーションに反映される仕組みで、その所要時間は3時間程度という。同システムによる
最適な自然換気計画を実施すれば、空調に要するエネルギーを最大20%程度削減できる見込み
で、今後同社は、全国の設計部門へ水平展開し、建物の省エネ性能を一層高めていく計画だ。