大林組がBIMデータを軽量化しタブレットで
建物維持管理を効率化
2016.04.21
大林組は、BIMを活用した建物維持管理ツール「BIMobile®(ビーモバイル)」を開発した。
BIMobileは、BIMデータをラティス・テクノロジーのXVL技術を用いて軽量化し、属性情報を
含むBIMモデルをタブレットに表示するとともに、写真や点検記録などの情報が入力できるツー
ル。建物の点検の際に、実物とタブレット上のBIMモデルを見比べながら、構造躯体、仕上げ、
建具、設備機器などの仕様や材質、基本性能、メーカーなどの確認・点検が可能で、サーバー
に保存された図面や取扱説明書などのドキュメントも閲覧できる。携帯タブレットで3Dモデル
や属性情報を単に参照するだけでなく、その場で同時に点検記録などの情報を入力可能とする
技術は、建設業界初という。あらかじめ設定した項目に沿った点検や、タブレットで撮影した
写真を関連付けることもでき、点検業務の効率を飛躍的に高める。今後、同社は同ツールを施
工管理業務にも展開し、品質管理記録の蓄積や検査業務などの効率を向上していく方針だ。