三井住友建設がAR技術を活用した表面仕上げ管理 システムを開発
2016.05.24
三井住友建設は、ステレオ写真計測技術とAR(Augmented Reality:拡張現実)技術を用いて、
床版コンクリート表面の形状管理を行う「AR-表面仕上げ管理システム」を開発した。
同システムは、写真測量で得られたデータを専用プログラムで解析して仕上げ面の3D形状を
数値化し、計画高さとの誤差をコンター図により出力。出力した表面仕上げのコンター図を
タブレットの画面上に、現場の映像に重ね合わせて表示させ可視化するシステム。タブレッ
トの小型カメラで対象物をどの方向から映しても、コンター図がコンクリート面に重なるよ
うに描画可能なため、打設管理者はタブレットを持って移動しながら作業員に指示ができる。
1回の計測時間は3分程度で完了でき、その場で仕上げ状態を確認し、迅速な修正指示を行う
ことが可能だ。同システムは、土木・建築分野のさまざまな構造物へ適用が可能で、今後同
社では多くの現場に適用拡大を図るとともに、さらなるシステム改良に取り組む方針だ。