2016.07.19

慶應義塾大学 環境情報学部教授の田中浩也氏と富士ゼロックスは、物質の内部構造・色・材料
などの3次元の複雑な情報を保持しながら高い表現力が実現できる世界初の3Dプリント用デー
タフォーマット「FAV」 (FAbricatable Voxel)の仕様を公開した。これは、両者が共同で研究
し、その仕様をWebサイト上で公開したものだ。
田中浩也氏は同大学にて、ソーシャル・ファブリケーションにまつわる諸技術と社会制度を研
究している、3Dデータを活用したものづくりの第一人者。
同フォーマットは、これまでのようにポリゴン（三角形）で3Dモデルの表面のみを記述するの
ではなく、複雑な内部構造や属性を自由にモデリングし、管理できるよう立方体や球体など3D
の基本要素であるボクセルを用いて3Dモデルを表現する。これにより、複雑な工程を経ずに、
簡単にカラー情報や材料情報を保持した3Dプリント出力が可能となる。

　　　ポリゴンとボクセルによる3次元モデルの表現　©富士ゼロックス

　　　　　　内部構造、色情報、材料情報を保持　©富士ゼロックス

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