大林組が環境共生建築設計用熱負荷シミュレーションシステムを開発
2017.06.06
大林組は、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の達成や環境共生建築の実現に必要な省エネ手法の
導入効果をより正確に予測する熱負荷シミュレーションシステム「エコシミュレ」を開発した。
同システムは、窓の質点系伝熱モデル、換気回路網モデルなどの省エネ手法の導入効果を精密
かつ詳細にシミュレーションできるモデルとNewHASP(空気調和・衛生工学会方式動的熱負荷
計算プログラム)とを連系させ、熱負荷を高精度で予測するシステム。これらのモデルプログラ
ムの入力情報をNewHASPやBIMから読み取り、入力データの作成から最終的な熱負荷シミュ
レーションまでのフローを自動化した。これにより、設計者は高度な専門知識がなくても簡易
な操作だけで、複雑なシミュレーションを効率良く行える。また、従来は大きな労力を要する
ため行っていなかった、年間の全時刻の精密な熱負荷予測もでき、その結果を用いた適正な空
調機器容量の算出が可能となった。