竹中工務店と博報堂がIoTで階段利用を促進する
新技術開発に着手
2017.07.03
竹中工務店と博報堂は、オフィスワーカーの生活習慣病予防に向けた運動不足解消の取り組
みとして、オフィス内の階段利用を促進するため、IoTを活用し「階段を昇ることがつい楽
しくなる映像」を投影する「ta-tta-tta(タッタッタ)」の開発に着手した。
同技術は、階段に設置されたIoTセンサーと個人が持っているタグが連動し、毎回飽きずに
楽しめるよう個人の利用履歴に応じて変化する映像を階段を昇っているタイミングに合わせ
て投影することで、日常的に繰り返される階段を昇る行動のモチベーションを高めることを
狙いとしている。プロトタイプによる実証を一部の社員を対象に5週間行い、階段利用量が
平均26.1%増加したことを確認した。両社では、同実証を踏まえ、実用化に向けた開発を
2018年に完了する予定で、2019年の商品化を目指す。開発にあたっては、映像投影や運用
システムに関する異業種企業との連携を積極的に進めるとしている。