Headline(ヘッドライン)

最新10行ニュース

ゲリラ豪雨対応も可能な都市河川監視システムを
東急建設らが開発

2017.09.12

東急建設は、中央大学と共同で、ゲリラ豪雨などの都市型水害に対して、気象庁が提供して
いる数値予報データ(オープンデータ)を活用した「都市河川監視システム」を開発し、渋谷
川を挟んだ渋谷再開発の建設現場で今年度から実証試験に着手した。
同システムの主な特長は、高解像度降水ナウキャストの降雨予測情報をもとに、クラウド上
で洪水解析を行い5分毎に1時間後までの河川水位を予測することや、対象流域を250mメッ
シュで細かく分割した予測を行い、ゲリラ豪雨のような局地的集中豪雨にも対応できること
だ。また、Web画面上で河川水位の変化を「見える化」することで、遠隔地の関係者との情
報共有も可能だ。予測した河川水位が管理値を超過した場合は、工事関係者にアラートメー
ルが一斉に発信され、さらに、現場に設置した回転灯で水位超過を周知することで、工事現
場では迅速な緊急時体制をとることができる。

  都市河川監視システムの概念図 Ⓒ東急建設

  都市河川監視システムの概念図 Ⓒ東急建設