大林組が特殊なセメント系材料を用いた
3Dプリンターを開発
2017.10.18
大林組は、特殊なセメント系材料を用いて、型枠を使わずに建築物や土木構造物の部材をさ
まざまな形状で自動製造できる3Dプリンターを開発した。
同3Dプリンターは、ロボットアームからインクを吐出し積層造形することで、建築物や土木
構造物の部材を自動で製造する。インクは、デンカが開発した特殊なセメント系材料で、建
築物や土木構造物に必要な強度と耐久性を持つとともに、吐出直後でも形状が崩れることな
く維持される性質があることから、型枠を使わずに部材を製造することができる。曲面や中
空などさまざまな形状の部材を自動で製造することが可能だ。同社は、実際に同3Dプリン
ターを使って中空の曲面形状のモルタルブロックを複製製造する実験を行い、これらを組み
合わせたアーチ状のブリッジを製作することに成功しており、次世代技術の一つとして今後
も3Dプリンター活用に向けた研究開発を進め、将来の実用化を目指すとしている。