ダイダンらが空調制御をIoTで完全クラウド化する
システムを開発
2017.12.21
ダイダンは、ビルの空調制御をIoTの活用により完全クラウド化するシステムを、電通国際情
報サービスの協力を得て開発し、同社技術研究所の新研究棟で試験稼働を開始した。
同システムは、通常はビル内に設置されるPLC(Programmable Logic Controller)を含め、
ビルの空調制御に必要となるすべての機能をクラウド上に実装した、業界初となるシステムだ。
遠隔地から即座にプログラムを更新でき、運転状態の確認や設定内容の変更をスマホやタブ
レットのアプリから簡単に行えるため、ビルメンテナンスに関わる利便性・効率性が格段に向
上する。また、複数の建物の制御システムを1つのクラウドに集約して管理でき、運用コスト
の低減が図れるほか、従来の制御配線などの施工が不要となり、省資源化にも貢献する。同社
は、試験稼働を通じて課題抽出と機能拡充を図るとともに、今後は照明制御や水道衛生設備な
どのビル制御全般に同様の仕組みを実装し、2019年度の市場投入を目指すとしている。