旭化成らが建物個別に地震による揺れやすさを
推定する研究を開始
2018.01.23
旭化成と旭化成ホームズは、国立研究開発法人防災科学技術研究所と「極小アレイ微動観
測を利用した建築物敷地別地震動予測システムの開発」の共同研究を開始した。
「極小アレイ微動観測」は、地表付近で発生する微小な振動を、戸建住宅の敷地でも測定
可能なようにコンパクトに設置された複数の微動計で測定し、データを解析することで地
盤構造を推定する調査手法。同じエリアでも敷地によって異なる、地震による建物の揺れ
やすさを手軽に個別に推定することが可能となる。同共同研究で、旭化成ホームズは住宅
展示場約60か所の敷地を微動観測のために提供するとともに、スマートフォンを用いた地
震計を設置して地震発生時のデータを取得し、検証を行う。同社は、同共同研究の成果を
踏まえ、建設予定地での観測や予測地震動の体験サービスの開発などを検討するほか、建
物の揺れを軽減させ損傷を最小限に抑える設計や構造の検討にも活かすとしている。