清水建設が3Dモデリングを活用したZEB提案ツールを開発
2018.05.18
清水建設は、3Dモデリングを活用して、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)の省エネル
ギー性能を効率的にシミュレーションするデザインツール「ZEB Visualizer」を開発した。
同ツールのベースは、3Dモデルを迅速に構築する3Dモデラーと省エネ設計のノウハウを集約
した設計ライブラリだ。設計者がBIMやCAD図面の設計データを3Dモデラーに入力し計画建
物の3Dモデルを立ち上げると、ライブラリデータから外壁・屋根などの部位をはじめ、部材
や空調・照明などの設備仕様が自動設定される仕組み。これにより、設計者は設計初期段階で
ZEBの性能評価指標を迅速に算出できるため、複数のデザイン案を繰り返しシミュレーション
しながら、ZEB提案の最適化が可能となる。また、3DモデルデータからBEI算出に用いるWeb
プログラム用の入力データの自動生成などができるのも特長だ。今後同社は同ツールを活用し、
発注者のニーズに即した最適なZEBの提供と設計業務の生産性向上を図っていく方針だ。