BIMと連携した完全自動の施工図描画ロボットを
新菱冷熱工業が開発
2018.12.26
新菱冷熱工業は、建設現場の省力化と効率化を目的に、施工情報を現場の床面に完全自動で描
画する「施工図描画ロボット」を開発した。オペレーターの操作・監視が必要なく、無人で稼
働する施工図描画ロボットの開発は建設業界で初という。
描画開始から終了まで完全自動で稼働できるため、作業員はこれまで手作業で行っていた墨出
し作業がまったく不要となる。同ロボットにBIMデータを取り込むことで、機器の据付位置や、
配管・ダクトの系統名・ルート・高さなど、さまざまな施工情報をそのまま現場の床面に描画
することが可能だ。視認性も考慮していて、多色で鮮明な線や文字を描ける。完全自動により、
人手不足解消への貢献および工期短縮を実現する。床面の描画情報により、施工図がなくても
直感的に機器・配管・ダクトの据え付け作業や、確認などが可能だ。同社では、同ロボットを
今月から施工現場に試験導入して効果検証を進め、2020年の本格展開を目指すとしている。