竹中工務店がBIMとデジタル測定機器を連携させ
設備検査を効率化
2019.01.28
竹中工務店は、施工管理のデジタル化による施工管理効率の向上の一環で、デジタル測定器と
BIMを連携させて設備検査報告書を自動作成し、設備検査業務を効率化する手法を構築した。
設備工事の各段階では「水圧・満水試験」や「照度測定」、「風量測定」などの設備検査が必
要となるが、検査箇所を記録する野帳作成が一連の流れとしてデジタル化できてないのがこれ
までの課題だった。今回構築した手法は、デジタル測定器から測定データをBluetoothでペア
リングしBIMモデルに自動入力。BIMに集約したデータから検査報告書を自動作成し、検査の
一連の流れをデジタル化するものだ。BIM側に測定データを取り込むシステムなどの作成には、
コンピュータシステム研究所の統合BIMソフト「BIM/CIM Ark」を使用した。同手法で、同社
作業所の水圧・満水試験では検査時間を20%程度短縮。省人化・省力化を実現した。今後、同
社は施工データのデジタル化で得たデータをAIやIoTなどの技術と連携させていく方針だ。