安藤ハザマらがAIを用いて熟練技術者のノウハウ
を伝承へ実証を開始
2019.06.05
安藤ハザマは、AIを用いて建設エンジニアの知識や経験などのノウハウを、ナレッジとして活用
できる「建設ナレッジシステム」をユニアデックスと開発し、建設工事での実証を開始した。
同システムでは、暗黙知として存在するノウハウや、工事ごとに記録される膨大な情報を、多く
のエンジニアが自由に活用できる「ナレッジ」として形式知化することに取り組んだ。AIを用い
た自然言語処理により、施工記録文書に含まれるノウハウを抽出し、それを自動分類後、重要度
に着目したスコアリングを行ってナレッジ化した。これにより、利用者は施工の各段階において
適切なタイミングで必要なナレッジを引き出すことが可能になる。同社がトンネル工事での実証
実験で、担当エンジニアのノウハウと同システムのナレッジを組み合わせることで、施工計画の
立案で精度の高いリスクマネジメントの実施を確認できたという。今後同社は、同システムの適
用を建築工事へも広げ、熟練エンジニアから若手エンジニアへの円滑な技術伝承を目指す考えだ。