清水建設がBIMをベースにした効率的な
生産体制を構築へ
2019.12.26
清水建設は、鉄骨造建築の積算業務を効率化するツール「KAP for Revit(以下、K4R)」を開
発した。同社は、Autodesk Revitをベースにした「Shimz One BIM(設計施工連携BIM)」の
構築を進めており、鉄骨造のRevit構造データを鉄骨の積算や製作に必要なデータに変換する
同ツールを開発し、運用段階に入った。Shimz One BIMは、設計者が作成する構造図などの
設計BIMデータを施工から製作、運用段階まで連携させ業務の効率化を実現するシステム。
2021年度中の完成を目指す中で、近年、負荷が増加している鉄骨積算業務の課題に対応する
ため、今回先行してK4Rを開発した。K4Rにより大規模物件でもRevit構造データを自動的に
鉄骨専用CADのデータに変換できるため、数日要していたデータ入力作業を数時間に削減で
きる。現場での鉄骨工事の施工図作成業務も最大50%程度省人化できる見込みだという。
今後同社はShimz One BIMの基盤整備を進め、型枠工事などの工事の効率化を進める方針だ。