大林組が無人搬送車とEVを制御し現場の上層階への自動搬送を開始へ
2020.02.26
大林組は建設現場内の資材搬送において、AGV(無人搬送車)とエレベータ(EV)を連携して制御
することで、階数を問わずに自律的な搬送を可能とするロジスティクスシステムを開発した。
同システムは、Web上で入力した資材の搬送スケジュールに基づき、搬入階から目的地までの
搬送を完全に自動化するもの。現場内に設置した複数の天井カメラの映像から資材の位置など
を認識し、地図に従って搬送先まで自律的に経路を設定。さらに複数のAGVに順次搬送指示を
与え、それと連動するようにエレベータを制御する仕組みだ。また、カメラの俯瞰画像から荷
物の位置や置き方をチェックできるほか、AIが作業領域への人の侵入を瞬時に検知し、危険時
にはAGVの動作を停止する。同システムにより、夜間などの作業員がいない間に資材を搬送で
きるため、作業員は資材運搬作業が軽減され、施工業務に重点を置くことが可能だという。
同社は、2020年春から同システムを複数の建設現場に導入し、効果を検証していく予定だ。