奥村組らがAIを用いた下水道管渠の損傷検出シス
テムを開発
2020.05.25
奥村組とジャストは、下水道管渠の維持管理における管渠内部の調査業務を効率化しながら、
損傷判定品質の確保を実現する「AIを用いた下水道管渠の損傷検出システム」を開発した。
下水道管渠は今後、標準耐用年数の50年を経過するものが増加し、それらに対する修繕・改築
といった老朽化対策の要否を判断するための詳細調査のニーズが高まることが予想され、調査・
診断業務のより一層の効率化が求められるという。同システムは、広角レンズのテレビカメラ
機器で管渠内部を撮影し、事務所で録画映像による損傷判定などを行う「広角テレビカメラ調
査」にAIを用いて、技術者の判定結果を高精度に再現するものだ。AIが損傷箇所を抽出するた
め、技術者は作業量が軽減される。また、解析結果として自動出力される損傷情報を付記した
展開画像や、損傷情報などのリストの確認に注力できるため、損傷判定精度の向上も見込める
という。今後同社は同システムを実際の調査業務に適用し、さらなる機能向上を図る考えだ。