大林組が鉄骨BIMへのデータ連携とデジタル承認で
効率化を実現
2020.06.09
大林組は、構造設計BIMモデルのデータを複数の主要な鉄骨BIMソフトに連携する手法を確立
するとともに、鉄骨BIMモデルを施工者などがデータのまま承認する「デジタル承認」の実用
化を開始した。同手法は、図面を介さずに鉄骨BIMソフトへ構造設計情報を伝達し、手作業で
行っていたモデルの作成にかかる労力を大幅に削減するほか、BIMモデルから出力された各種
図面類の目視での照合ではなく、デジタル承認することで施工者などが一連の過程で効率化を
図りながらミスのない結果を残すことが可能となる。構造設計BIMモデルと鉄骨BIMソフト間
で連携ルールとパラメータを共通化することで、構造設計のデータを自動的に読み込み再現し、
特定の鉄骨BIMソフトに限定されずに構造設計情報を伝達できる。従来の手法に比べ、作業に
かかる労力を約60%削減可能だという。同社は、すでに複数のプロジェクトで同手法を適用し
ており、今後は鉄骨工事を有するプロジェクトに標準運用する方針だ。