2020.07.09

長谷工コーポレーションはアウトソーシングテクノロジーと共同で、日本マイクロソフトの技
術協力を得て、マンションの外壁タイル打診検査のためのMR(複合現実)ソリューション「AR
匠 RESIDENCE」を開発した。同ソリューションは、現場の作業員が「HoloLens 2」を装着し、
外壁タイル打診検査を1人で実施することが可能となるもの。検査記録をクラウドプラット
フォーム「Microsoft Azure」へ保存できるほか、検査後の報告書を自動生成できるのが特長だ。
従来、2人1組で行っていた検査や検査結果の記録、写真撮影、報告書作成などの業務を1人で
実施することが可能となるため、従来の打診検査に比べて、全体業務の約30%を削減すること
が可能だという。同社は、同ソリューションを本年7月より関東エリアに導入するほか、
2021年ごろを目途に、妻壁や足場上などへ適用範囲の拡大を進め、建物診断や修繕工事中、建
設工事中の施工・点検などへと活用を広げていく考えだ。

　「AR 匠 RESIDENCE」を利用した打診検査の様子　Ⓒ長谷工コーポレーション

　「AR 匠 RESIDENCE」を利用した打診検査のフロー　Ⓒ長谷工コーポレーション

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