鹿島と竹中工務店らが四足歩行ロボット実用化に向け共同研究を開始
2020.12.07
鹿島建設、竹中工務店、竹中土木は、ソフトバンクらの協力を得て、Boston Dynamics社製
四足歩行ロボット「Spot」の建築・土木分野での実用化に向けた共同研究の開始に合意した。
Spotは、階段や傾斜地にも強く障害物を自ら回避する機能を有するなど、日々状況が変化する
建設現場での活用に適した自律歩行ロボット。これまで3社は個別に実証実験を行ってきたが、
今回の合意は、各社の知見を共有しつつ効率的に検証を行うことが狙いだ。検証事項としては、
建設現場を管理する社員の業務負担の軽減を目的に、同ロボットの歩行・巡回機能を活かした
業務支援機能を探索・検証。具体的には、自動巡回により現場の進捗の記録や点検を行う機能
や、各所を測量・記録し施工した建造物が図面どおりにできているか確認する機能などを検証
する。また、ロボットの確実な歩行の実現のためのより効率的な通信環境の構築の検証も行う。
3社は、人とロボットが違和感なく共存する新時代の建設現場の実現を目指していく方針だ。