第61回BCS賞を発表<日本建設業連合会>
2021.01.06
一般社団法人日本建設業連合会は、今年度のBCS賞を発表した。
例年7月に発表を行っていたが、コロナ禍の影響で、今回は12月下旬の発表となった。
今回で61回目を迎えた同賞は、「優秀な建築物をつくり出すためには、デザインだけでなく施
工技術も重要であり、建築主、設計者、施工者の三者による理解と協力が必要である」という
建築業協会初代理事長の竹中藤右衛門氏の発意により1960年に創設されたもの。
今年度は、全国からの応募作品75件の中から、次の15作品が受賞した。
「追手門学院大学 ACADEMIC-ARK」「オーテピア 高知新図書館等複合施設」
「関西外国語大学 御殿山キャンパス グローバルタウン」
「資生堂グローバルイノベーションセンター S/PARK」「豊中市立文化芸術センター」
「NICCA イノベーションセンター」「とらや 赤坂店」
「東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス」「上越市立水族博物館 うみがたり」
「福井県年縞博物館」「水天宮御造替」「日向市庁舎」「日本橋二丁目地区プロジェクト」
「須賀川市民交流センターtette」「パッシブタウン黒部 第1街区」
受賞作品は、複合施設、学校施設、事務所ビルなどの多彩な用途の作品が選ばれている。
日建連では各受賞作品について、デザインや機能が優れていることはもちろん、計画段階での
ワークショップなどによるコンセプトの具現化や、周辺地域・環境との融合、自然条件や先進
技術を活用したエネルギー消費の抑制、運用後のソフトや関係者を巻き込んだ活動による価値
の向上などの取り組みによって魅力が高められている素晴らしい建築作品が選ばれたとして
いる。
なお、今回から「第1回土木賞」を設定し、「国道45号夏井高架橋工事におけるi-Bridgeの取
組み」「天ヶ瀬ダム再開発トンネル放流設備流入部建設工事」「横浜北線鉄道(JR、京急)
交差部新設工事」などの11件が受賞した。
両賞の表彰式は、4月19日(月)、東京・虎ノ門のThe Okura Tokyoで行う予定となっている。