大成建設がAI設計部長の開発に着手しノウハウを
データベース化へ
2021.03.23
大成建設は、AIを活用した設計支援システム「AI設計部長」の開発に着手したことを発表した。
同システムは、同社が過去の設計業務を通じて蓄積した知見やノウハウを統合・集積した設計
技術データベースを構築し、各設計担当者が抱える問題に対して、AIが最適な情報をデータベー
スから抽出を行い、設計担当者の業務を支援するもの。これにより、属人化されたデータを効
率的に集約化でき、顧客に高付加価値な提案を迅速に行える。同社は3つのステップで段階的に
開発を進める方針。すでに取り組んでいるLevel-1では建築、構造、設備の各設計分野の課題か
ら解決すべき課題を1つ抽出した上で同システムをパイロット運用し、AI技術の活用可能性を実
証しつつ設計業務に活用する。Level-2では企画から基本設計や実施設計などの各状況に応じて
適切なタイミングで解決策などを提示するレコメンドツールを目指す。2023年度にはLevel-3
の段階となり、BIMと連携を進め、設計技術統合データベースの構築を完了させる予定だ。