東急建設が統合BIMモデルを着工前の
すべての建築作業所に導入へ
2021.05.19
東急建設は、建築工事におけるBIMの活用を推進するため、「BIMファーストモデル」を工事
着工前に作成し、すべての建築作業所に順次導入していくことを発表した。
同社では、2019年1月からBIMファーストモデルの作成を開始し、施工BIMの業務への導入を
推進。当初は構造BIMモデルのみを取り扱っていたが、年々その利活用が拡大し効果が確認で
きたため、本年度から “外装・一部内装”と“外構”、さらに“設備”の設計情報も加えて情報量を
充実させた統合BIMモデルとして建築作業所に展開を図っていく。これにより、合意形成の迅
速化やフロントローディングによる生産性の向上、仕上げ部材と配管などの納まりの早期チェッ
クによる品質確保や低コスト化といった、さまざまな効果が期待できる。同社はBIMを活用し
た建築生産システム改革により、将来的には建築工事の生産性30%向上を目指す。また、設計
段階から全面的にBIM化を行うことで、今後多様な領域へも活用を拡大する方針だ。