梓設計がBIMから自動で熱負荷計算書を作成するRPAを開発
2021.05.24
梓設計は、定型的な作業を自動化する技術である「ロボティック・プロセス・オートメーショ
ン(以下、RPA)」を用いて、自動で熱負荷計算書を作成するRPAを開発した。
RPAとは、ソフトウェアロボット用いた事業プロセス自動化技術で、設計プロセスへRPAを導
入するのは業界初だという。従来、同社の設計プロセスでは、BIMとエンジニアリング部門が
扱う設計計算ソフトが各々運用され、設備設計者が建築図から手動で数字を拾いExcel計算式
に入力するなど多くの労力と時間を要していた。そこで同社はBIMの情報からRPAを利用し計
算書へ入力することで、シームレスな設計の流れを生み出せる点に着目。今回その一つ目の取
り組みとして、BIMから熱負荷計算に必要な情報を抽出し、設備設計者の与条件と合わせて自
動で熱負荷計算書を作成するRPAの開発に至った。これにより建物の規模によるが、従来1 週
間要する作業が1日で完了するといった短縮化・省力化を図れるという。