竹中工務店がドローンとAIによる外壁タイルの
浮き自動判定を実用化
2021.06.10
竹中工務店は、高層建物などの外壁調査システムとして、ドローンで撮影した赤外線画像から、
AIが建物の外壁タイルの浮きを自動判定する「スマートタイルセイバー」を開発。本年3月に
同システムを福岡県の地上88mの外壁タイル貼り高層マンションの外壁調査に初適用し、実用
化した。スマートタイルセイバーは、ドローンで撮影した外壁の赤外線映像を元に、AIがPC上
でタイルの浮きを一枚ごと自動判定して熱分布データとして抽出する。これにより、打診など
人の手による外壁調査の必要がなく、タイルに浮きが発生している箇所を誰でも一目で把握で
きる。また、画像を繋ぎ合わせるだけで建物全体のタイル割図面の作成が可能となる。判定結
果はCADデータでも出力できるため、CADデータと赤外線画像を重ねて修復すべきタイルを
ピンポイントで特定できる点なども特長だ。同システムにより、仮設足場の設置などにかかる
コスト削減や、高精度・高品質な調査、省人化、調査期間の短縮などを実現する。