竹中工務店らがセンサーでの室内環境データ収集を
実現し高度活用へ
2021.07.20
竹中工務店は、日本アイ・ビー・エム、マスプロ電工、NTTコミュニケーションズとRFIDタグに
よる「室内環境センシングシステム」を共同開発し、横浜市役所とNOK本社ビルに導入した。
同システムは、RFIDタグを内蔵した環境センサーをアンテナからの電波で起電して作動させ、
室内の温度・湿度などのデータを送受信し、効率的な室内環境データの収集を実現するもの。
センシングしたデータは、クラウドプラットフォームに集められ、データマネジメントシステ
ムや見える化システムなどへの利用や空調・照明制御などに活用される。アンテナの電波が届
く範囲なら基本的にどこでもセンシングできるのが特長で、複数データの同時読み取りや移動
中のRFIDタグの読み取りも可能。電波を電気エネルギーに変換するためセンサーの電池交換も
不要だ。竹中工務店らは、同システムを展開し収集したビッグデータを用いた新しい設備制御の
在り方を創出し、さらなる省エネルギー性や快適性、知的生産性の向上に活用するとしている。