鹿島がBIMデータとの連携で各部材の進捗状況を
リアルタイムに把握
2021.08.24
鹿島は、工場で製作する各種部材において、製作・運搬・施工のフェーズごとの進捗予定と実
績を、BIMデータと連携して管理する進捗管理システム「BIMLOGI」を開発した。
BIMLOGIは、各部材に付与された固有のIDとBIMデータを紐付け、部材ごとに製作から出荷・
運搬、現場での受け入れ、施工、検査までの予定と実績を管理できるシステム。現場の担当者
が、部材に貼られたQRコードを管理フェーズごとにスマホで読み取ると、自動的に部材ごと
の進捗状況がクラウド上のシステムに登録される。登録データは、Webブラウザでリアルタイ
ムに視覚的に確認できるため、関係者間での進捗情報の円滑な共有が可能。工事の手戻りや手
待ちの発生を削減できる。同社は、すでに同システムを都内の大型建築現場に導入し、鉄骨工
事で約3,000点、カーテンウォール工事で約2,000点、建具工事で約900点、電気・空調・衛生
設備工事で約60,000点について、各工程で部材の進捗管理を実証し所期の効果を得たという。