3Dプリントで自由曲面コンクリートベンチを
清水建設が3時間で造形
2021.10.01
清水建設は3Dプリンティング用に独自開発した繊維補強モルタル「ラクツム」を利用し、グラ
デーション調にカラーリングされた自由曲面のコンクリートベンチの造形技術を確立した。
3Dプリンティングは施工の省力化・省人化に寄与することから、建設産業の慢性的な労働力
不足に対する有効な解決策となり得るものだ。同技術で使用する3Dプリンティング装置は、産
業用ロボットアーム、制御ソフト、材料移送ポンプ、ノズル、レーザー距離計で構成されてい
る。プリンティングは、造形物の3次元CADデータから自動生成されるロボット制御プログラ
ムに基づき実行され、ロボットアーム先端のノズルからラクツムを一定の速度で押し出しなが
ら、所定の形状をプリント造形していく。今回の波面をモチーフにデザインした自由曲面形状
の背もたれ付きのベンチは、約3時間で印刷ができたという。同ベンチは、2022年春に開業予
定の複合開発街区「ミチノテラス豊洲」の外構に3基設置される。