BIMのみで建設ロボットの経路を竹中工務店らが
設定し現場を効率化
2021.12.15
竹中工務店は、建設ロボットプラットフォームを用いて配送ロボットと本設エレベータをコン
トロールし、建設期間中に複数階でのロボットによる資材配送を可能とする開発の実証をカナ
モトと共同で行い、有用性を確認した。今回の実証では自律走行型配送ロボットを使用。通常
このようなサービスロボットは独自システムで動作しており、建物内で動作させるには一度手
動操作で建物内の地図を読み込ませるなどの必要があったが、同プラットフォームではBIMで
地図を生成できるため、BIMのみでの経路設定が可能となる。また、ロボットが搭乗する際は
同プラットフォームを通じ、エレベータに設置したIoT機器を介してエレベータを呼ぶ要求や、
目的階の指示を出す仕組みで、ロボットが降りた後は通常の運用状態に戻る。これにより、必
要なものを必要な場所へ配送できるとともに、360度カメラ搭載で工事進捗状況の確認も可能
で、作業の効率化、建設作業者へのサービス提供への活用が期待できるという。