大林組らがドローンの活用で建設現場を3D空間上に再現し進捗管理
2021.12.21
大林組は、NTTドコモ、エヌ・ティ・ティ・コムウェアと屋内の建設現場でドローンを活用し、効
率的に工事の進捗管理をする実証実験に成功した。同実験は、数日間隔で複数回、天候や時間
帯が異なる環境で、ドローンが設定されたルートを正確に自動・自律飛行し、建設現場の写真
撮影を自動で行うというもの。このドローンは、計6個のカメラが搭載され、取得映像から周囲
の三次元環境と自己位置を推定でき、高い障害物回避性能を有する。GPSなどの位置情報が取
得しづらい環境でも複雑なルートを飛行できるのも特長だ。また、ドローン点検ソフトを使用
し、ドローンが撮影した画像を3Dデータ化。建設現場を再現した3D空間上に工事写真の撮影箇
所を反映できる。同ソフトに表示された3Dデータ上で任意の箇所を選択すると、その場所の工
事写真を閲覧でき、同じ場所で撮影された写真の時系列での比較が容易となる。これにより、
位置情報の入力など、人手のかかる作業を自動化でき、現場の負担を軽減できるという。